〒768-0023 香川県観音寺市古川町1000-1

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歯周病治療 periodontal

歯周病は
全身トラブルの原因!?
Gum Disease Affects Your Body

歯周病は、口腔内だけでなく全身の健康とも深く関連していることが知られています。放置することで、思わぬ不調を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。ただし、虫歯のように進行しても強い痛みが出るとは限らず、重度に進行していても違和感程度の症状しか感じないケースもあります。「痛みがないから大丈夫」と判断せず、少しでも気になる変化があれば、早めに歯科医院を受診しましょう。

こんな症状ありませんか check

  • 歯ぐきが腫れて出血することがある
  • 歯がぐらついてうまく噛めない
  • 口臭が以前より気になる
  • 歯ぐきから膿が出ている
  • 歯ぐきが下がって歯と歯の間のすき間が目立つようになった

歯周病の進行 Progress

  • 歯周病の進行 イメージ1

    歯肉炎
    (ポケットの深さ:3~4mm)

    歯ぐきに炎症が生じている状態で、主な症状は出血や腫れです。痛みはあまり見られません。お手入れ方法の改善と数回のクリーニング(歯石除去)で、改善が期待できる段階です。

  • 歯周病の進行 イメージ2

    軽度歯周炎
    (ポケットの深さ:4~5mm)

    炎症が歯ぐきから歯を支える骨(歯槽骨)にも及び始めた状態です。出血に加え、冷たいものがしみる、口臭が気になるといった変化が見られることもあります。定期的なクリーニングとセルフケアの見直しが重要です。

  • 歯周病の進行 イメージ3

    中等度歯周炎
    (ポケットの深さ:5~6mm)

    歯周病菌の影響が広がり、歯槽骨が溶かされている段階です。炎症や出血の程度が増し、歯のグラつき、排膿、口臭の強まりなどの症状が出るケースも少なくありません。

    スケーリングに加え、歯周ポケット内の歯石や感染組織を除去するSRPという処置や、外科手術を伴う場合もあります。

  • 歯周病の進行 イメージ3

    重度歯周炎
    (ポケットの深さ:6mm以上)

    歯槽骨の吸収が進み、噛むと痛む、大きな動揺があるなど、生活に支障が出る状態です。セルフケアや定期的なクリーニング、SRPなどを実施しても、改善が難しいケースがあります。

    進行状況によっては、外科的な処置や抜歯を検討することもありますので、早めの対応が重要です。

歯周病の治療法 TREATMENT

  • 歯周病の治療法 イメージ1

    ブラッシング指導

    患者様ごとに、歯並びやお口の形は異なります。当院では、お一人おひとりの状態に応じて、歯ブラシのタイプや磨き方をお伝えしています。

    実際に鏡を見ながら一緒に確認するため、日常のケアにおける磨き残しの改善が期待できます。

  • 歯周病の治療法 イメージ2
    スケーリング

    歯ぐきの表面に付着した歯垢や歯石を取り除く処置です。歯周病の主な原因とされるのは、歯と歯ぐきの境目に残った汚れです。歯垢は時間の経過とともに石のように硬くなり、通常のブラッシングでは取り除くのが困難になります。日々のケアでは落としきれない汚れを、歯科医院で定期的に除去することが望ましいとされています。

  • 歯周病の治療法 イメージ3

    SRP(スケーリング・
    ルートプレーニング)

    歯周ポケットの内部に沈着した歯石や炎症の原因となる組織を取り除く治療です。ポケットが深くなると、通常のスケーリングでは落としきれない範囲に汚れが付着することがあります。専用の器具を使い、歯の根元まで清掃します。

    処置の際に痛みを伴うこともあるため、麻酔を併用する場合があります。

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    歯周内科

    歯周病の原因とされる細菌に着目し、お口の中の細菌バランスをコントロールする目的で、内服薬を使用することがあります。

    基本的にはある程度歯周病が進行している方を対象としています。お薬の種類や使用の有無は、お口の状態や検査結果に基づいて判断します。

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    歯周外科

    スケーリングやSRPでは改善が難しいと判断される場合には、外科的な処置が選択されることがあります。代表的なものに「フラップ手術」があり、歯ぐきを切開して目視下で歯の根元に付着した汚れや感染組織を除去します。

    また、歯周病の進行によって歯槽骨が吸収されているケースでは、組織の回復を目的として「リグロス」と呼ばれる薬剤で再生療法が行われる場合もあります。

歯周病治療の流れ Flow

歯周病の進行度に応じて、さまざまな検査や処置を組み合わせながら治療を行います。
当院では、以下のような流れに沿って治療を進めていきます。

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    歯周検査

    まずは、歯周ポケットの深さや出血の有無、歯の動揺度合い、歯垢や歯石の付着状況などを調べます。初診時の検査だけでなく、治療経過を確認するために定期的な再評価も実施します。

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    ブラッシング指導

    歯並びや磨き方のクセに応じて、歯ブラシの選び方や歯の磨き方をお伝えします。鏡を使って確認しながら歯科衛生士と一緒に進めますので、ご帰宅後も実践しやすいでしょう。ご自身に合った方法を身につけることで、症状の改善も期待できます。

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    唾液検査

    必要に応じて唾液を採取し、お口の中の細菌の種類や数、リスクレベルを調べます。検査結果をもとに、現在の状態を客観的に評価し、歯周病の進行予防に向けたケアや治療計画の参考とします。

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    内服薬の使用

    歯ぐきの炎症が強い場合や症状が進んでいる際には、抗菌薬の内服やうがい薬の使用を検討します。細菌の繁殖を抑えることで、症状の緩和や再発防止に役立てます。

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    SRP (スケーリング・ルートプレーニング)

    歯ぐきの内側に付着した歯石や感染部位を除去する処置です。歯周ポケットが深いケースでは、通常のスケーリングだけでは取り除くのが難しいため、専用の器具を用いて歯の根元まで丁寧にクリーニングします。施術時の痛みに配慮し、麻酔を用いる場合があります。

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    SPT (サポーティブペリオドンタルセラピー)

    治療後の状態を維持するために行うメンテナンスです。歯周病は再発しやすいため、定期的なクリーニングや歯周検査を実施し、症状の再発や悪化を防ぎます。継続的なケアにより、お口の健康をサポートします。

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    外科的処置

    歯周病が重度に進行している場合や、SRPでは十分な改善が期待できないケースでは、歯ぐきを切開して汚れや感染部位を取り除くフラップ手術などの外科手術を検討することもあります。症状や状態に応じて適切な方法をご提案します。

歯周病と全身疾患の関係性

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歯周病は糖尿病と相互関係にあり、一方が悪化するともう一方のリスクも高くなる可能性があるとされています。歯周病の原因菌が血流を通じて体内を巡ることで、動脈硬化の進行や血栓の形成に関与するリスクが指摘されており、心筋梗塞や脳卒中など循環器系の疾患との関連も報告されています。また、アルツハイマー型認知症の要因の一つでもあります。

さらに、早産や低体重児出産といった妊娠や出産にも影響することが分かっています。妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりによって歯周病になりやすいため、定期検診や妊産婦検診の利用して事前にトラブルを防ぎましょう。